フランス旅行で感じたこと

今井 康之(60年度商)

 定年後12年余りの間に家内と一緒に多くのヨーロッパの各国を訪れてきましたが、今回一度ヨーロッパ旅行の区切りとして、初めてフランス周遊10日間のツアーに出かけてきました。コースは南仏のニースから始まりエズ、モナコ、アルル、アビニヨンそこから新幹線に乗り北へ、そしてベルサイユ、有名なモンサンミシェルそして最後に花の都パリ2泊というもっとも一般的なコースでした。

感じたこと1.ヨーロッパ人は古い物がお好き

 これはフランスに限ったことではなくヨーロッパの都市や町に共通して言えることは、旧市街と呼ばれる地区は、町全体が建物も道路も当時のまま見事に保存され、今もそこで人々が日常生活を営んでおり、町の中心に必ず広場と露天の市場が建ち並び活気があり何とはなしに歴史の匂いを感じさせられ魅力的でした。日本の市街地でよく見られるシャッター通りのような寂しい通りにはお目に掛かることはありませんでした。しかし市街地の殆どは5〜6階建ての古いアパートでエアコン、エレベーターはなく、ここに住めと言われたらちょっと・・・ですね。現地ガイドによれば第二次大戦で破壊された町も忠実に元の通りに復元され、今も建築には非常に厳しく規制されているとのことです。古い物を大事にすると言うのはヨーロッパの伝統的な思想のようですね。日本も新しい革新を求めるのもよいと思いますが同時に古い歴史のある物も大事にしたいですね。

感じたこと2.ベルサイユ宮殿のトイレ

 当時、フランス王族を始め貴族1000人、召使い10,000人が住み部屋数が数千室有ったとの事。鏡の間など豪華絢爛たる宮殿を見て回ったが、現地ガイドの説明で私が興味を引いたのはトイレット、個別に質問したら宮殿内に2カ所(確か4階と5階階の上下に)のみ、それも王様、王妃様の寝室からは50m以上離れている。夜などどうしたの?と聴いたら王様や貴族達は皆召使いが壺を持って来てその中にしたとの事、ではその他の召使い等はと聴いたら、答えは「適当にしてました」時に窓際立っていると、上から雨も降っていないのに突然水滴が落ちてきたり、固まりが頭の上に落ちて来たりと言うのが実際に有ったという嘘のような本当の話。日本のお城には必ず厠があったのになあ。

 

感じたこと3.花の都パリで

 あこがれの花の都パリでは、ルーブル美術館、オペラ座、エッフェル塔、凱旋門、シャンゼリゼ大通り、高級デパート、セーヌ川クルーズ等を楽しみましたが、もう一つ是非やってみたかったのがオープンカフェでお茶をすること。しかし見ると実際とでは大違い、通りでのオープンカフェは廻りの客のたばこで煙りもうもう、灰皿は置いて有るがみんな路上に投げ捨て(フランスでは屋内は一切禁煙)、おまけにイヌ同伴OKはよいのだがウンチがそこら辺にごろごろ、おしゃれに通りでカフェという雰囲気ではありませんでした。

感じたこと4.パリの地下鉄で=日本は本当に安全な国!

 地下鉄に乗る心得として、ガイドから「スリに気を付けて、特に15歳〜18歳ぐらいの若いかわいい女の子(ロマ)が集団で乗ってきたらスリと思え」と言われていたが、案の定地下鉄に乗った途端56人の若いかわいい女の子が乗ってきて、我々を取り囲み私の内ポケット内を探るわ、家内のショルダーバックのチャックをあけようとするわ、私がお尻のポケット入れていた財布を抑えている手を何度も払いのけようとするわ、聴きし勝るひどさ、大胆さでしたが、こんな若い子達がここまでしなければならないようになったのはいったい何なんだろう?今フランスは若年層の失業率が非常に高く、同時に不法移民に悩まされていると聴いていますが、それにしても若い彼女らのこの行為に腹立ちより哀れさを感じました。幸い十分にガードしていましたので被害はありませんでしたが、私たちのぐグループで一人少額ですがお金をすられた人が居ました。

ワイン・料理について

 フランスに行ってワイン、フランス料理の事を一言でも書かないとまずいので。ワインは赤・白料理に合わせて毎晩飲みました。ボルドー、ブルゴーニュなどの銘柄物は確かに旨いですが高いです、レストランではボトルでそれらの物は最低5000円はします。ただこちらではテーブルワインが安く旨いのはさすがワインの国フランスだなあと思いました。

 アビニヨンでミシュラン星付きのレストランに行きましたが、ホアグラ、トリフなど高級食材も出て非常においしかったですが、最初のオードーブルから最後のスイーツまで3時間もかかったのにはさすがに疲れましたしあまりに長かったので何が出たのか忘れました。

エピローグ

 以上、今回の旅の雑感を思いつくままに書きましたが、一言で言うとヨーロッパは古い伝統を守る、日本は安全な国と言うのを再確認しました。